干支の話

11月もあと十日で終りますね。年賀状を描かねばと思いつつラフ画のまま放置している七瀬です。

特にこれといってネタもないので、今日は干支についてのこれといって役にも立たない話をしようと思います。

干支の文字は十干十二支の略です。
十干は甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・申・壬・癸、十二支は子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥。
十干をきのえ、きのと、と読むのは五行説と陰陽説から来ており、それぞれを

木 火 土 金 水
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
甲 丙 戊 庚 壬 ←兄
己 丁 己 辛 癸 ←弟
と分類して上段が兄(え)で陽、下段が弟(と)で陰としました。(木火土金水が五行説、陰と陽の分類が陰陽説です。)
甲は木の兄だから「きのえ」ということです。
読みはきのえ、ひのえ、つちのえ、かのえ、みずのえ。弟はえをとに変えてタイプすると変換できますよ。
この十干に十二支を組み合わせて甲子(きのえね)の年などとしたわけです。
干支は60年で一回りする、というのは

子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 申 壬 癸 甲 乙
丙 丁 戊 己 庚 申 壬 癸 甲 乙 丙 丁
戊 己 庚 申 壬 癸 甲 乙 丙 丁 戊 己
庚 申 壬 癸 甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 申
壬 癸 甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 申 壬 癸
甲(←61年目)
↑の表のように甲子、乙丑、丙寅、丁卯、という順番で巡って61年目に甲子に戻ってくるからです。
現在では単に十二支の事を指して干支と呼びますが、本来はこれを干支と言ったわけですね。
そのほかにも十干は順位を表す単位に使われたり(身近なものだと焼酎とか)、十二支は時間や方角にも使われていました。
有名なものだと「子午線」=南北とか「草木も眠る丑三つ時」=深夜1~3時などでしょうか。

※ここから完全に干支とは関係のない雑談になります。更にマニアックな話とも取れるので、興味のある方だけどうぞ。

丙午(ひのえうま)生まれの女性は気が強いという迷信を耳にした事があります。江戸時代ごろから言われている迷信らしいですね。これは「火の兄」である丙と、陰陽説で南に配当される午があわさっている事から生まれた迷信なんじゃないかと思います。
思います、が、これは勝手な憶測なので正確なところは不明です。まったく調べてませんし江戸時代の習俗についても詳しくありません。間違ってる可能性高いので信じちゃ駄目ですよ!
どうして女性限定なのかもよく分かりません。
なんで午は南なの? と思った方は紙と鉛筆を用意してください。紙に少し大きめの円を描いてそれを24等分します。フリーハンドでかまいません。
24等分した円の、12時の位置を0として時計回りに1,2,3,4……と数字を書いてください。23まで書けるはずです。
円の0は深夜0時の0です。6時の位置にある12は正午、普通の時計を24時間表示にした図になります。
この図の23~1までが子です。1~3は丑、3~5は寅という風に2時間区切りで十二支を当てはめてください。
午はちょうど真昼に当たります。これが昔の時間の区切り方です。
そしてこれは方角にも当てはめることが出来、子=北、卯=東、午=南、酉=西となります。だから子午線は南北を意味するんですね。風水などでよく耳にする丑寅の方角=北東も、図を見れば分かりやすいかと思います。
丙と午の組み合わせだから気が強い、という憶測は五行説で南は火の配当だからです。季節の夏も火に配当され、五行説の火は苛烈なもの、勢いのあるものの象徴なわけです。
その火に配当されるものが二つ組み合わさってるから丙午生まれは気が強いといわれたのかなーと思ったのですが、何故女性限定なのか……。
五行説といえば、キトラ古墳の四神は一般の人にはどれくらいの知名度があるんでしょうか。
北の玄武、東の青龍、南の朱雀、西の白虎。ここに中央の黄龍が本来加わるわけですが、ほとんど知られてませんね。
漫画やゲームなどでネタにされやすいので、そういったものが好きな人のほうが知っているかもしれません。週刊少年ジャンプでも何度もそういった連載を見ました。
名前も知らないアニメやゲームでも時々見かけます。
そういえば最近韓国ドラマでもそんなのがありましたね。
たいていは四神を従えて戦うバトルものなのですが。
見かけるたびに思います。

それ違うからと。

見た目のイメージが先行してしまうというのも分かりますがそれを題材にして作品を作るのであればせめて必要最低限の知識くらい付けてからにしてよ、と、どうしても思ってしまいます。
一番多いパターンは玄武が岩系で青龍が水、朱雀が炎で白虎が風でしょうか。
朱雀しかあってません。
玄武は水で青龍は草木、白虎は金属です。
別に黄龍のことを知れとか五行配当全て理解しろとは言いません。私も全部は覚えきれていないです。
でも木火土金水はちょっと調べれば分かることです。とくに今はインターネットという便利なものがあります。消費者はともかくなぜ作り手がその程度の手間を省くのか……。

ちょっと愚痴っぽくなってしまいました。申し訳ありません。


そうそう、十干十二支についてですが、十干は武器をあらわす甲骨文字からきただとか、中国の伝説にある10個の太陽のそれぞれの名前だとか言われています。
また十二支に動物を当てはめた由来ですが、どの文字にも本来動物の意味はなく、そもそもがなぜ動物を当てはめたのかがよく分かっていない状態です。が、これは私の調べが足りないせいかも知れません。

10個の太陽の伝説ですが、昔中国では太陽が10個あって、それが日替わりで運行しているんだと考えられていました。
ですがある日太陽たちがみんなして一斉に空に現れたため、地上が干上がってしまいそれを見た天帝が弓の名手に太陽たちを射落とすように命じ、九つの太陽が射落とされた、という話だったと思います。
この太陽たち、湯浴みをしたり専属の付き人がいたりします。太陽なのに。それでも打ち落とされた太陽のところにはカラスがいたという話になっていますから、恒星の太陽をイメージするのがいけないんでしょうね。
どうしてカラスがいたかとう言うと、昔中国では太陽に三本足のカラスが住んでいると考えられていたからです。太陽を別名金烏(きんう)というのはそのためです。
八咫烏(ヤタガラス)というものをご存知でしょうか。サッカーの好きな方は知っているかと思いますが、これの大本は中国の太陽に住むカラスです。
日本神話ではアマテラスという太陽神の遣いとして登場します。
ちなみに八咫烏の咫は長さの単位で8寸のことらしいです。1寸は3cmなので24cm×8=192cm ということになります。
大きいです。

干支についてといいながら干支以外の話のほうが長くなってしまいました。この辺で終わっておきます。
思い出しながら書いててまだまだ知識が浅いと実感しました。思い出しながらなので間違っているところもあるかもしれません。完全に自己満足の記事ですがお付き合いくださり有難うございました。

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